タスクリストを消化する日々

宅浪で医学部へ、独学で日本代表に

自宅浪人をしたい人

いるでしょうか。

あまりいないと思いますが、もしいたら参考にしてください。

 

かれこれ10年以上前の話になりますが、

高校時代は体調が悪く、部活や勉学は最低限しかできず

かといってロクに遊ぶ体力すらなかった私は

当然のごとく大学受験を失敗するわけです。

 

そもそも学業不振の中、医学部を受験しようと思い立ったのは

高校3年に入った頃でした。

なので現役で受かるつもりも、受かるわけもなく、浪人1年目に突入しました。

当たり前のように地元の予備校に通い始めましたが、

あまり授業が頭に入ってこない・・・・

 

半年たっても成績が伸びない。1年たっても成績が伸びない。

スムーズに浪人1年目の失敗です。

その結果を踏まえて考えてみました。

基礎が不安定なのに予備校で応用を勉強したって駄目なんだ。

高校時代に基礎を固めた記憶もないし、ダメな自信はある。

それなら基礎を固めてしまった方が早いだろう!!

 

それもあるし、人の話を聞いて学習するのが苦手なタイプではあったので

予備校をやめて自分で学習計画を立てることにしたのです。

 

ちなみに

予備校の先生には「絶対無理。そんなことしたら医学部に受かるわけがない」

「後悔するよ」と脅されました(笑) 

結果的に後悔しませんでした!

 

さて、

具体的には、まずあちこち買いあさった参考書を各科毎にほんの数冊に厳選します。

情報が乱立していると頭で整理がつかず、浅く広い意識だけが入るので

使い物にならないと考えたからです。

 

そして高校時代の模試の問題や解説を引っ張り出し、自分の間違えたところを

嫌というほど繰り返し解きます。

特に基礎を叩き込みます。

そしてこの時のコツは、短期間に何度も解く経験をすることです。

人間の脳みそは短期間に同じ情報を仕入れると、「この情報は重要だ」と

判断して、自動的に長期記憶の方に放り込んでくれるそうです。

そのため、私の場合、間違えた問題は1回目はその日のうちに復習、

2回目は数日以内に復習、3回目は1~2週間以内に復習というように

短いスパンで繰り返しました。

 

そうするとあら不思議、結構いつまで経っても忘れないのです。

一度みたら忘れないなんて超人的な脳みそを持っている人以外は

試す価値がある方法だと思います。

 

そして、

基礎が固まってくるとなぜか応用も勝手に理解できるようになります。

応用は模試などで間違えた問題をこれまた繰り返しやることで克服できます。

 

 

その次のコツは、生活のメリハリをつけることです。

浪人生は朝から晩まで座ってガリガリ勉強・・・・という印象がありますね。

ですが、運動不足は万病と成績不振のもとであると考えました。

実際には親に提案されたのですが、朝から夕まで集中的に

勉強スケジュールを自分で組んで、復習も含めてしっかり終わらす。

そして夜からは居酒屋でバイト!!

 

軽く体を動かしてリフレッシュできますし、運動不足も解消できます。

運動不足で全身の血流が悪ければ頭にも血液行きませんもんね。

ついでにお小遣いも稼げるし。

なんならちゃんと勉強したうえで夜遊びもしてました。笑

 

そんな生活を続けて半年で国立の医学部合格判定は

E判定から一気にあちこちA判定になりました。

 

予備校に行っていた時とはえらい違いです。

そこから半年は学力を維持する程度の勉強を続け、

その年、国立医学部に合格することができました。

 

天才ではないわたしにとって、たまたまそのやり方が有効であった

だけかもしれませんし、自宅浪人というのは自制が効かないと

監視をしてくれる人がいないため、無駄に終わるリスクもあります。

ですが、自制心と覚悟がそれなりにあって、予備校の費用を浮かせたい人には

お勧めです。

 

ちなみに勉強の際のお供は緑茶と好きな音楽でした。

ヘッドホンでじゃかじゃかロック・ポップス・クラブミュージック流して

勉強してました。

 

当時の自分の努力に感謝してます。

浪人時代がいままでの人生で一番つらかったな。

正直、そのあとの苦労なんて大したことないなって思ってます。

 

 

そんな自宅浪人時代に身に着けた自己コントロールの習慣や

スケジュールを立てる際のメモ癖が、のちの

大学時代の陸上競技成績急成長に繋がったと確信が持てるわけです。

 

かつてのわたしと同じような境遇にいる、臨む人の参考になれば幸いです。

 

 

動物性食品を

大学1年

 

7/21

・30秒間走 170+180+190+200+210m

・ラストに200m

・負荷走120m 軽1本

・100m流し

 

7/23

・100m 2本 13秒2くらいで

・バトン合わせ

やり投げ練習  35mくらい飛んだ

 

7/26

・100m+150m+150m+80m

    20秒1 21秒01 10秒97

・バトン合わせ

・100mH 初練習 1歩目まで8歩でインターバルは3歩(ダメなら5歩)

     スタートは普段と逆脚にする

     ハードルはからっきしダメそう・・・笑

 

7/27

・バトン合わせ

・60+50+40+50+60

・トゥーイング 1本(減負荷走)

 

7/30

・合同リレーチームでバトン合わせ

・4×100mリレー タイムトライアル(TT)2本

  1本目 49秒3、2本目 49秒7

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

動物性食品を多く摂取すると体質が酸性に偏り、

怪我をしやすくなるという情報を当時はどこかで得た。

科学的根拠はどうだったか確かめた記憶はないから信憑性は保証できない。

 

確かに、肉などの動物性食品過多においては体質が酸性に傾き、

糖尿病のリスクが上がることは実際に知られている。

ちなみに激しい運動も体を酸性に偏らせます。

故障・怪我との関連について言及している論文などあれば提示します。

 

だからといって大学時代に肉を控えたとかいう記憶はないが、

運動して焼き肉なんかを食べたりする際は必ずクエン酸を飲むようにしていた。

 

クエン酸も酸でしょ?何で?

ってなりますよね。ちゃんと体内ではアルカリに変わるのです。

同様に梅干しもアルカリ食品です。

 

クエン酸は体内では代謝サイクルに乗っかって

エネルギーの生成や乳酸の処理に役立ってくれるので、

運動する人、ダイエットする人にはもってこいです。

 

わたしは昔からクエン酸の原末を事あるごとに水に溶かして

飲んでおりました。(変人)

 

そのおかげか(?)、競技歴15年以上の最後の最後まで筋肉のトラブルは

ありませんでした。

 

最後の年に筋肉炒めましたけど、完全に過労ですね・・・

 

クエン酸はレモンでも代用できますが、面倒くさいでしょ。というのが本音です。

プロテイン飲むより食事からタンパク質とってクエン酸飲みましょう。

(軽い推奨です)

 

重心の横ブレ

重心の横ブレについてのデータもみつけたので添付f:id:AriNori:20220824132847j:image

 

以前のデータとは違ってスタートダッシュしてからの数メートルの区間における

重心移動の軌跡を示している

 

自覚はしていたが2歩目で右に大きくズレている・・

最後まであまり改善なかった点

ピッチとストライドの関係

f:id:AriNori:20220824130554j:image

 

大学6年間の中で、ピークであっただろう5年目の冬の合宿にて

JISSで個人データを測定してもらった

写真はわたしのデータのみ載っているからよいだろう

 

一般的に「全力で走れば速くなるだろう?」とよく言われる

・・・が、自身で走った感覚としてもデータとしてもその結果は示さない

 

結論からいうと1番速いのは8〜9割で走った時ですね

 

大会で予選や準決勝では良いタイムが出た、けれど決勝で勝負に徹するとタイムは落ちる

なんてことはよくある

 

ピッチとストライドには不思議な関係性がある

(ピッチ=足の回転数)

(ストライド=1歩の距離)

表にもあるようにピッチの上がり、ストライドの伸びのピークはずれる

 

そして最大スピードが出た90%で走った時はピッチもストライドもそれなりの数値であって、最大ではない点に注目したい

 

つまり、力まず9割で走った時が自分の最大スピードで走れる可能性があるということだ

 

 

右上の図にもあるように、ピッチ×ストライドどちらも高くなるほどスピードは上がることがわかる

 

当然ながら、ピッチ型、ストライド型と個人差はあるのでそれぞれの長所を伸ばしつつ、どちらも鍛え上げていくことが100mを極めるキモになる

(と思っていたし、思っている)

 

でも実際のところ、ピッチをあげるだ、ストライドを伸ばすだ、といったところは言葉で言うほど楽でも単純でもない

 

追々この点については書いていこうと思う

 

もう1点、重心の反動がないことも重要になる

体幹がしっかりしている必要がある

特に感じたのは手足をどれだけバタバタしてもブレない脊柱起立筋が必要だということ

 

もちろん四肢と体幹インナーマッスルが連動している必要があるのでこちらも単純には言えない

 

こちらも追々、自分で試していたトレーニングをご紹介する予定

 

真ん中にあるわたしの棒人間データをみてもらうと、少なくとも上下に関してはそんなに重心はブレていない

 

このデータ、今となってはもっと遅い時のも欲しかった比較対象があると良いよねって最近感じる

 

 

あぁ100mって何て奥深いんだ

 

 

 

 

 

過負荷の原則

大学1年

 

7/7

調整

負荷走(軽)×2 80m

 

7/10 国体予選

決勝 100m 12秒75 (+2.7m)

  足痛めたけど、ピッチは割と上がった

 

7/12

・200+100m   ×2セット   27秒42+15秒08、27秒06+17秒2

 インターバル不明

・フォーム確認 100mくらい

 

7/13

・負荷走80m (中)×1

・フォーム確認100m×数本   股関節から走る感覚で

・ミニハードルでフォーム確認

 

7/14

・100+100+100 それぞれ30秒と60秒レスト  12秒8+??+15秒44

・負荷走 80m×2、30m×1

 

7/16.17

県選手権の補助

・100mのフォーム確認×数本

  足が痛くてピッチがいまいち上げられなかった

 

7/20

・200m+150m+120m インターバルはwalk  27秒+20秒20+16秒38

やり投げ練習

・100m×1 12秒46    「やったー!」とある 笑

・バトン合わせ

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

負荷走とはなんぞやと思われるだろう。

いかに楽して速くなるかがテーマの私にとって、効率の良い練習はないかと

色々調べていたところ、過負荷の原則というものに行き着いた。

 

正確な情報は頭に残っていないので、以下は練習日誌参照

・呼吸が整うまで次を走らない

・過負荷系のトレーニングは2-3日に1回のペースでやること

・最初から同じ負荷で

・ATの原理は数10m程度の距離にとどめておくこと

   *ATの原理:無酸素性作業閾値 平均33秒

    乳酸が除去されてからが理想、その目安は呼吸が整った時

    全力でやるのは男子なら200m、女子なら150mくらい

以上はメニュー立てに利用した

例えば、100m インターバルをジョグで5本

150m+150m インターバル30秒

150m+50m  インターバル50m歩き

30m×5+50m×3+100m×1

とか。

 

実は、昔から過負荷の原則を使った練習を取り入れていたようだった。

もちろんそんな原則など知らなかった。

 

自転車屋さんに行き、自転車のチューブのお古を複数本もらってくる。

あの黒いタイヤのチューブである。

それを2本ずつまとめて、インフィニティ―のマーク(8を横にしたやつ)

のような形にする。

説明しがたいが・・・どこかのテレビ取材で撮影していただいたものが

あったと思うので興味がある方はどうぞ。

 

その片方を持ってもらい、もう一方を腹部に巻いて

引っ張られながら走っていくという練習である。

 

後ろで引っ張ってくれる人に負荷のかける重さを変えてもらい、

走る距離を調整すればよいわけだ。

 

また、これは前に進むために適切なベクトルに体を前傾させることで

推進力を効率よく得ることもできる。という理屈である。

 

ついでに負荷をかけて走ることから自然に体幹力も鍛えられるので

1石2-3鳥であり。

面倒くさがりにはもってこいだ。

 

それを踏まえたうえで以下、練習日誌にあったメモの続き

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・スタートから中間疾走の筋力が目的→重めの負荷で短い距離を

・中間疾走から後半の筋力が目的→中くらいの重さで少し距離を長めに

・トレーニングの時はなるべく不自然な動きで余計な筋肉を付けずに走る。走るフォームに近い形で筋力をつけていく

・ピッチを上げたいなら超重い負荷をかけて前傾を意識してがつがつ走る。後ろに蹴ることだけを意識するとピッチが上がらないでばねだけついてしまう

・筋肥大を防ぎつつ筋力をつけたければ80%とかの負荷は避けたい。常に100%以上の負荷でやらなきゃだ

なんということだろう

大学1年

 

6/23

・流し×2

・100m×4

  ピッチあげたり普通に走ったり、交互にやった

  足が少し痛め

6/26

北国体

100m予選 12秒69 (+0.9m)

100m決勝 12秒76 (+0.8m)

200m決勝 記録書いていない

 

6/28

・ウエイト

  レッグカール 上げ下げどちらも意識

  ラットプルダウン

  負荷スクワット

  デッドリフト

・高速階段のぼり

 

7/2

・100mテンポ走×3 それぞれ休み十分にとってフォーム確認目的

 

7/3

・SD(スタートダッシュ)30m×1

・クーパー走の235m×1 40秒

・フォーム確認walk

 

7/4 自主

・フォーム確認walk&run 150mくらい

・流し×4

・ウエイト 腹のインナーと腸腰筋、ハムスト意識

 

7/5

アップヒル 80m×5、120m×2

・フィードバック150m×2

  前傾を維持できているかちえちゃんにフォームみてもらった

・SD

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

なんということだろう。

振り返ってみても、自分のことながらやっぱり意味が分からない。

夜の居酒屋勤務と浪人というアスリートとはかけ離れた生活を2年続け、

久々の運動のはずなのに、復帰2ヶ月で12秒台!

 

中学生の時の自己ベストは12秒3だった気がするから、

自己ベストにそれなりに近い数字が出せてしまったことになる。

 

一体スランプとは・・・?

自分のスポーツの常識や練習の概念が崩れた瞬間だった。

 

どこかの記事でみたことがある(真偽は定かではありませんよ)が、

筋肉にはマッスルメモリーがあるとのこと。

2年間の休養でも、筋肉は衰退しきることはないということか。

逆に、必ずしも練習量に比例するわけではないということだろうか。

 

今思えば、2年間の浪人生活が心身ともにいい感じの休養になった可能性がある。

 

この大学1年の北国以降、私の何かに火が付いた

「これ、またいけるんじゃない!?」

と感じたのかもしれない 笑

 

もちろん部活のメニューにもあったのだが、

自主練でウエイトやフォーム確認を頻繁にやっている記録があるので

当時は大会のレース動画をみて何か修正点を感じたよう。

 

ちなみに、メモ魔と同時に習慣となっていたのが

レース動画をひたすら研究すること。

 

スローで繰り返しみることで言葉にできない色々な問題点があがってくる。

多分、この後の練習日誌にもたびたび登場するはず。

 

 

浪人2年を挟んで、

大学1年

 

6/12

・150m ×2

・加速走 20m+30m ×2

  ①3”55、②3”56

6/13

・負荷走(中×2、重×1)×2

6/14

・80~100m ×5

  *負荷走のおかげで腰回りと足の上げが軽い

  *後半のピッチと切り返し意識

6/15

・250+100m

  *骨盤の上の方を締めたら足が重くなった

・150+50m インターバル30秒

 

6/16

・500m

・幅跳びの練習

6/18

・100m ×7

・SD ×3

  *100mは8~9割でピッチを後半に意識

6/20 自主

・フロート

・ミニハードルピッチ走 1.5m間隔 ×5、1.3m ×5

  *足痛い・・・

6/21 自主

・ミニハードル 1.5m ×2、1.0m ×4

・フロート ×4

  *フロート2本→ミニハードル→フロート2本

6/22 自主

・フロート ×2

  *少し足痛い、やめる

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浪人2年を挟んで、悠々自適で堕落的な大学生活を送るはずだったのがなぜこうなった・・・

練習日誌の一番始めの記録を読み返して恥ずかしくなった。

ところどころ心の声や独り言が書かれている。

何かに熱中すると止まらなくなるのが私の性に合うのだろう。

 

せっかくなので1ページずつ、忠実に記録に残していこう。