タスクリストを消化する日々

宅浪で医学部へ、独学で日本代表に

メモ魔

ずっと悪癖かと思っていた。

いつからか携帯やメモが手放せない。

遊んでいるのではない。

記録に残す作業をひたすらしていただけだった。

 

とめどなく浮かんでくるアイディアや、気になることはすぐにアウトレットしないと気が済まない。

考えがまとまってからいるわけではないので、単語が次々と書きなぐられていて、自分でも理解しがたいことがある。

 

書き留めなければ忘れてしまうという恐怖があった。

自分は他人より脳のキャパが小さいのではないかとずっと思っている。

 

でも、客観的には実績が出ているのは事実だ。

その過去があるので、最近になって今までの言動(主に行動)が無意味でなかったことを感じさせてくれるようになった。

 

いまさらになってブログを書き始めたのは、手元に3冊の練習日誌が残っていたから。

高校で辞めて、2年の浪人を挟んで学生時代に復帰した陸上競技

取り憑かれたようにこの練習日誌と自分と向き合い、6年間で一気に日本選手権の表彰台に登ることができた。

 

異例だったようで、なぜ医学部生が?と、少しの間メディアで取り上げてもらった。

自分にとっては実感がわかず、どこか他人事のようだった。

 

正確に自分を客観的に評価することが苦手だった。

持ち上げられておいて、後で突き落とされるのが怖くて怖くて仕方がなかったから。

最初から落とされる準備をしておかないと気持ちがもたないから。

 

中学の時に陸上部のない中学校でありながら全中と呼ばれる大会で100m、200mで入賞した。国体にも出場した。

ところが中学の後半からは体調不良や成績不振に陥ったことで、一気にどん底に落ちた。

 

その辺はまた追々振り返って書いてみようと思う。

 

とにかく、世間的には恵まれていたかもしれないが、自分なりにどん底の10代を味わった。

そこから這い上がるための浪人時代、そして人生逆転を味わった学生時代を支えたのがメモ魔という癖であったことは間違いないと思う。

 

表紙はなく、すでに日焼けしかかっているノートが3冊。

この手元にある練習日誌の内容を少しずつ忠実に記録に残していこうと思う。